一猟一会

単独猟をするサラリーマンのブログ

ジビエ肉を取り巻く環境。

いやぁ。ね。
最近Twitterで話題の事なんですけども。

決して他人事ではないと思うんで、ちょっと記事にしようじゃないかと思いましてね。

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みなさん、
ジビエと言うと、やっぱ
野生の肉!って感じで、今まさにメディアでも多く取り上げられていますし。
そんなTVや雑誌をみて、食べたてみたい!なんて思うわけじゃないですか。

まぁ。
僕も同じで、TVでみた猪肉が旨そうでね。
それで狩猟を始めたわけなんです。

ちょっとこないだ、面白い話を聞きました。

皆さん、お肉食べますよね。

牛肉・豚肉・鶏肉・ラム肉・馬肉。
まぁ、いろいろありますが。

流通ルート。ってあるじゃないですか。

僕の友人で豊後牛生産者の娘さんがいらっしゃるんですけど、
「生産者は生産業。ドナドナしたその後はノータッチ」なんだそうです。
生産業者から処理施設へ行き、解体され精肉され。加工され。
皮は革になり骨は肥料や骨粉として家畜のエサになったりするそうです。


まぁ、稀に解体処理施設を持つ生産業者が自社で解体・精肉・販売までこなすところもあるようですが。

まぁ。僕が言いたいのはですね
正規のルートだと、衛生面も管理された施設で徹底的に分業化されている。
という事です。

実は、
ジビエもそうなんですよ。

ジビエも、正規のルートでお肉を流通しようとすると
獲ったジビエを解体処理施設に持って行き。
解体・精肉してもらうわけです。

ジビエも解体処理施設を通さないと流通できないんですよ。


沖縄なんかでは山羊飼ってたりね。しますけども。
僕が多良間島に住んでいた時、歓迎会だっ!つって、
おじぃが山羊をツブして山羊汁作ってくれましてね。

えぇ。
こっそり全部リバースしましたけどね。
いやぁ。クサかったなぁ。アレ。(白目

 

飼ってる鶏や山羊を、自分でツブして食べる。
これはね。昔からやってる事ですし、法律的にも何も問題ないんですよ。

裏の山から鹿を撃って食べる。これも問題ないんですよ。

これは、
自家消費だから。なんですよね。

自分で獲って食べる。これは問題ないわけです。

じゃぁ、
何がダメか。ってね

自分で獲ったジビエを自分で解体して売る。

ですね。
解体処理施設を通さずに流通させるお肉のことを
『ヤミ肉』と呼ぶそうです。

立派なルール違反なんですよね。

居酒屋のオーナーが午前中に獲ってきた鹿を
お昼頃に解体して、その日の晩にソテーしてお客様に出す。

違反なんですよね。

えぇ。
これはね。僕も思ったことがあります。
実際、ある実業家の方に
『屋台村でジビエ串焼き屋台出さないか。』というお話をもらった事もあります。

でもね、僕もその人も勉強不足でして。
『ヤミ肉』使うのが前提の出店計画なわけですよ。

なぜなら。まぁ。お分かりかと思いますが。

原価率ヤバいじゃないですか。

鹿一頭の原価が農協から貰う無料の米ぬかと自分の労力だけですよ。
鹿一頭の原価が200円くらいのスラッグ1発と自分の労力だけですよ。
もしくは、猟友会の集まりに行っておっちゃんたちの耳元で
「鹿と猪の背ロースとモモ買い取るよ。」って囁けば、仕入れに困ることないわけですからね。

後は串と炭と紙皿。

串焼き一本200円。

原価だけで考えたら丸儲けやで!!

まぁ。
そう上手くはいかないんですけどね。

結局、ヤバイい事には手を出さないでおこう。
ということで、出資の件も白紙となり、出店とはいかなかったわけなんです。

が。
皆さん、知ってます?

最近、狩猟免許取る人たちの志望動機
ジビエ料理屋したい』

ってのが増えているらしい。

ジビエ料理屋するなら狩猟免許取らなくても
いい解体処理施設や仕入れルートを探せばできるんですけどね。

『ヤミ肉』という概念がまだ無いからなのか、
はたまた『ヤミ肉』で商売しようとしてるのか。

皆さんがいつも食べてる【和牛】。
清潔な牛舎で大きく育ち。清潔な処理施設で解体、精肉され、
食卓に並ぶわけなんですが。

料理屋に行って頼んだ【和牛】ステーキが、実は
台風被害で倒壊した牛舎から逃げ出して山でうろうろしていた牛を
料理屋のおっさんが撃っておっさんが現地解体したものだったとしたら。

どう思います?

 

今、ジビエブームの立役者的な存在であり
猟師であり料理屋【竹染】のオーナーの方を見て。

『原価率ヤバいやん!丸儲けやん!』

と思っている人もいると思うんですけどね。

竹染では、別棟に解体処理施設の許可もとってあると思いますし。
親父は獲る。息子2人が捌き、精肉し、下ごしらえする。
皮はなめし。骨でスープを取る。
家族間で分業できてるんですよね。

ね。ジビエで商売って、そんな簡単じゃないのよ。

 

正規ルートジビエ仕入れ、
ヤミ肉を出さない料理屋さんは数多くあります。

ジビエ料理屋さんの名誉のためにもう一度言います。

ヤミ肉を出さない料理屋さんは数多くあります。

 

その中で、
ヤミ肉で儲けようとしてる無粋なヤツがいるのも事実。

ヤミ肉を食べさして金取るって事は
「安心安全にジビエを食べたい」と思っているお客さんを騙す行為に等しいわけですからね。

そんな輩が今後出ない事を願うばかりです。

 

 

なんか、こんな話してたら
真っ赤な肉に真っ白な脂のコントラストが美しい
美味しい牡丹鍋食べたくなってきた。

 

 

 

ありがとうございました。


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ヤミ肉を卸すハンターが減るかもしれません。
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