一猟一会

単独猟をするサラリーマンのブログ

単独忍び猟日記・3月7日

いやぁ。
猟期の延長戦も残すところあと一週間となりました。

今期デビューの僕ですが、
今のところケガもなく安全に狩猟ができているのかな。と思っています。
猟果よりも安全を優先して狩猟をすることは、長く楽しく山と付き合っていきたいという僕なりの信念。
当たり前の事ですが、当たり前のことを当たり前に。安全第一で無理はしない。そう心がけてきました。
しかし、猟欲はたまに爆発的に上がったりするもので。

さて、
今回も単独で行ってまいりました。

3月7日・晴れ・最高気温14℃ 最低気温̠-2℃

僕の住むプチ田舎では、前日のお昼くらいまでは少し雪がぱらついていたので嫌な予感はしていました。

 

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 雪。

えぇ。また雪ですよ。
しかも、一度溶けかかった雪が今朝の放射冷却により再冷凍されパッキパキのシャリシャリです。
えぇ。もぉ。ほんと困る。

しかし、なかなか面白い発見が多い出猟となりました。

この日の最低気温は氷点下2℃。
山ではもっと低くなっていたでしょう。そのため、山肌の湿った土は湿気が凍りカッチカチでした。僕が乗っても沈まないくらい。

僕はどちらかというと現場の形跡から予測してルート決めをするので、今回の出猟はかなり楽しかったです。

 

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この山ではよく見かける『木の根の皮を食べた跡』ですね。

しかし、これは真新しい痕跡ではありませんでした。

雪がのっていて、地面も凍っています。
という事は、雪が降る前。もしくは雪が降っている最中だと思われます。掘り返された土も足跡もカッチカチなので、今朝という事もない。
 

 

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ヌタ場というよりは水飲み場だったんでしょうか。
ここにも足跡がありますが地面はカチカチで水たまりの表面が凍っています。
今日の最低気温の時間は朝6時くらい。夜のうちから冷え込んでいたので時間は定かではないが、暗いうちにここを離れている。

 

 

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寝屋というか休憩所というか。鹿がくつろいでいたであろうものを見つけました。
しかし、昨日より以前のもの。 

 

 

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こちらはハミ跡。見つけたときはかなりテンション上がりましたが、
残念ながら土はカッチカチでした。
少なくとも暗い時間帯にはここを離れている。

この後も多くの痕跡を見つけますが、すべて昨日以前のものばかり。

ここで、なんとなく思いました。
「あれ。動く時間帯変わってないか。」と。

えぇ。以前は。そう2月24日までは少なくとも明るい時間帯でもそこに鹿は居た。間違いなく居た。獲ったのだから間違いない。

先週は、雪だから。と思っていたが、どうやらちょっと違うかもしれないな。と。

雪が積もったのは昨日の夜。気温から言って昼からの雪が積もったとは思いにくい。積もったとしてもうっすら程度だろう。
もし、昼の雪は残ってなかったとしたら、雪ののっていた痕跡は全て昨日の夜以前の痕跡ということになる。

いったいどこに消えた。

わかった事は、
雪が残る山でも鹿は下りてきている。
放射冷却で山が氷点下まで冷やされる時間よりも早く奥へ帰っている。

以前よりも山へ帰る時間が早くなっているのではないか。
冷え込みがあるとはいえ、少し春めいた風が吹く季節。わざわざ山を降りて木の根の皮を食べるよりもっといい餌場があるのではないか。


こういうところで、経験の浅さを思い知らされてしまうんですよね。
残念ながら思い当たる場所がない。

このままでは推測がただの予想で終わってしまう。
獲れなくとも次の糧になるものを得たい。僕は今まで通ったことのない。
傾斜のきついアップダウンのある尾根を通るルートで奥へ入ることにしました。 

 

 

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標高50ⅿ降りて50ⅿ登る。みたいなアップダウンの激しいルート。

今まで避けてきたルートでした。

尾根まで登り、谷を降りる。さて、また登らねば。
斜面をまっすぐ登るのは僕の登山スキルでは不可能なので、谷に沿って斜めに登る。
倒木や枯れ葉が谷に溜っていた。枯れ葉のプールに雑木重なり寝そべっているようだった。

谷間とは言え傾斜はきつい。ウリカは背中に背負い、両手も使って登った。
急いでいた。深夜に山に戻っているなら、ほぼ追いつけない。
どこかで休憩している個体が居ればチャンスはあるかもしれない。
イチかバチかとまでは言わないが、時間が経つにつれチャンスは無くなる。
山肌にしがみつきながらそんな焦燥感に駆られていた。

その時、左手を支えていた木の根が山肌から抜けた。
木の根だと思っていたのはただそこに転がっていた枯れ枝だったのだ。

一気にバランスは崩れる。
重力に背中が引っ張られた。あ、落ちる。体より先に脳が反応していた。
しかし、なんとか右手で体の正面にあった木の根を掴む。
また抜けた。木の根だと思っていたのはただそこに転がっていた枯れ枝だったのだ。

ここからは完全に無意識だったが
真後ろに落ちるのはマズイい。と思ったのか、足のグリップを解き。斜面にへばりつく態勢で思いっきり滑落した。

幸い大きなケガは無かったが、肘やら膝やらアバラやら。いたるところが痛い。
服の中に大量の枯れ葉や土が入り、帽子は吹っ飛んでいった。

鈍い痛みと共に枯れ葉のプールから出ると、
インナーにまで入ってきていた雪と枯れ葉と土を地面に落とし、銃は大丈夫かと一番に確認をした。

身体は少し打ち身があるようだが、銃は無傷なようで胸をなでおろした。

さて、もう一度。
と思ったのだが、足が前に出ない。

うん。やめとこう。

けっこうあっさり決めた。
恐怖を感じた。というのもある。
鹿居ないかもしれない。というのもある。
しかし、一番の理由は、やめとこうと思ったから。でした。

あ、なんか、今日はこの辺でやめとこう。みたいな。

そうと決まれば早いもので。
足音も気にせずズカズカと下山した。帰り道も鹿に会うことはなかった。

帰り道は、一人反省会となった。
安全に狩猟をしなければ。と言っていた自分自身が、自分を過信し危険なルートをとっていた。獲りたいという気持ちが冷静さを失わせていたのかもしれない。
僕にはまだまだ幅が足りない。経験が足りない。知識が足りない。

猟期もあと一週間。
あと一回は出猟したいところ。

今のうちから、さてどうしたものか。
作戦考えてる時間もまた楽しい。

 

ありがとうございました。

 

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